■突発的SS「あ〜んv」■



リューヤ:「“あーん”されたいとは変わった奴なのじゃ。」


クラウン:「あ、いや、意味が・・・。」


リューヤ:「それ行くぞー!」


クラウン:「ちょ、リューヤたん!?きゃ〜〜〜〜〜っ!!」


<リューヤが大きな口を開けた巨大魚をクラウンに近づけようとした瞬間、
 不意に青色の大きな宝石を付けた袖から伸びる手がリューヤの背中の服を掴む>


<そして、巨大魚に食べられそうであったクラウンは位置が反れて危機一髪的に回避された>


クラウン:「ど、どどどうにか助かりました〜(軽く腰が抜ける)。」


ラウンド:「(冷や汗を垂らしながら)どうにか間に合ったか;おい、リューヤ。お前、クラウンを殺す気か?」


リューヤ:「(口を開けた巨大魚を両手で持ったまま)お、ラウン。違うのじゃ。
      わらわはただクラウンに“あーん”をしてあげようとしただけなのじゃ。」


ラウンド:「(苦悩)・・・い、いや、あれはどう見てもクラウンを殺そうとしてたぞ;
      つか、どこからそんな間違った知識覚えたんだ?(汗)。」


リューヤ:「・・・違うのか?じゃあ、本当の“あーん”とは何なのじゃ?」


ラウンド:「・・・・・(何でオレが教えなきゃいけないんだ?と面倒臭がる表情)、
      ・・・・・・・・・・・!(ふと何かを連想(妄想?)したのか少しばかり顔を赤らめる)」


リューヤ:「なあ〜ラウン、本当の“あーん”とは何なのじゃ?」


ラウンド:「・・・し、知らねぇよ。そ、それに別に大した事じゃねぇよ。」


<リューヤ、ラウンドから発せられた曖昧の答えに膨れっ面になっては無言のまま
 両手で持っていた口を開けた巨大魚をラウンドの顔元に持ってくる>


リューヤ:「む〜〜〜〜〜っ。」


ラウンド:「!?(視界に突然現れた巨大魚にびっくりする)」


<丁度その時、ファモが突然もうダッシュして消えた主人を追いかけけるため
 ラウンド達のところへやっと合流する>


ファモ :「(息を切らしながら)やっと、追い、つきました。
      ラ、ウン。突然、走り出して、どう、したん、です・・・?」


<ラウンド、ファモがココに現れた事でとっさに
 リューヤが持っていた巨大魚を左手で奪い、ファモに投げ渡した>


ファモ :「(こちらに投げられた事でとりあえず受け取り)・・・?ラウン、これ何です・・・?」


ラウンド:「ん〜、とりあえずそれの処理頼んだ!」


ファモ: 「は、はあ・・・(首を傾げる)。」


リューヤ:「(巨大魚を取り上げられつつもしつこく)なあ〜、本当の“あーん”とは何じゃ?なあ〜。」


ラウンド:「(あ゛〜うるせぇ。―――オレがんな恥ずかしい事言えっか;」


<その後ファモ、ラウンドから受け取った巨大魚をしばし見る>


ファモ :「ん〜、どこで手に入れたかは知らないですが、とても新鮮なお魚ですね^^
      焼き魚に煮魚、いろいろと調理しがいがありそうです。」


クラウン:「あはvもももももしや、あの時のvvv」


ファモ :「・・・はい?(不意に後ろからの声がしたので、クラウンの方へと振り向く)。」


<クラウン、リューヤからの“あーん”で行動不能になっていたが、
 時間経過もあって回復>ファモを確認しては長い尻尾を交互に振っていた>


クラウン:「あは〜んv」
ファモ :「あ・・・・・・。」(ほぼ同時に)


<ファモ、その場硬直しつつ、前回の記憶がよみがえり徐々に汗の量が増えていく。
 クラウン、尻尾を交互に振ったままで顔をニヤニヤしながらファモを見つめる>


クラウン:「あは〜んvまたお会いできましたね〜♪(ファモの腰辺りをガッシリと掴む)」


ファモ :「ぎゃあぁああぁ!!は、離れてください;もうあの時みたいな事は勘弁してください〜(泣)。」


クラウン:「そんなに照れなくても〜vただのスキンシップですヨ〜♪」


ファモ: 「わ〜〜〜ラウン〜、助けてください〜(泣)。」


ラウンド:「(ファモから目を離すように後ろを振り向いた状態で)ファモ・・・、すまん・・・・・。」


リューヤ:「(未だにしつこく)なあ〜、本当の“あーん”とは何じゃ?なあ〜。」



=END=



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